大学で配られていたビラをキッカケにリスペクトを知った彼。「代表以外が学生」「学習環境を作る」といった特徴に魅力を感じたという。

「自分自身が部活と勉強の両立に苦労したので、そこで挫折している人も多いんじゃないかと思っていて。それを解決する手助けができたらいいなと思っていました。ただ勉強を教えるんじゃなくて、生徒さん一人ひとりの生活の仕方とか部活とか、それぞれのバックグラウンドに合わせた指導がここでなら出来ると思ったんです。」

とはいえ最初は生徒さんがどこが分からないのか、どうすれば伝わるのかが分からなかった。自分の思っていることをうまく言葉に出来ない歯がゆさを感じたという。

「最初は全員同じ方法で教えようと思っていたんですけど、それだと受け付けてくれない生徒さんもいるんです。それぞれの個性に合った指導をしなければいけないんだな、と。やる気を出してもらえるように接し方や話し方など、生徒さんに響く方法を探すようにしました。最初は全然うまくいかなくても、だんだんと生徒さんの気持ちが分かるようになって『解けた!』と喜んでもらえる時はすごく嬉しいですね。」

リスペクトの教師には担当教師、ラボ教師の2つがある。同じ生徒さんに長期間マンツーマン指導を行う担当教師。担当教師の出した宿題をサポートするためのラボで、毎回様々な生徒さんを担当するラボ教師。どちらにも難しさがあるという。

「担当教師は同じ生徒さんに長期間連続した指導が出来るので、生徒さんの特徴をより理解して、より浸透するような指導が出来るなと感じています。生徒さんに合わせて自分で柔軟に指導できる分、成果が出なかったときの責任はすごく伴ってくるので、そういう部分でプレッシャーは感じますね。」

一方ラボ教師は、同じ生徒さんに連続して指導するとは限らない。限られた時間で担当教師が書いた指導報告書を読み、何を指導するべきかを判断する。

「どこが分かっていないのかを早く見極められれば、その分そこに割ける時間も大きくなってくるので、そこに早く気づけるかですね。毎回指導している担当教師と同じくらい効率の高い、充実した指導をするのは本当に難しいです。」

より良い指導のため試行錯誤を続ける彼。先輩教師から学ぶことも多いという。

「純粋に、先輩方の指導は分かりやすいなと感じます。先生と生徒という感じではなく、対等な良い間合いの接し方なんですよね。複雑で難しい問題も『これはこうなってるだけで、全然難しくないよ』みたいな構えさせない指導をしていて『ああ、なるほどな』と学ぶことは多いです。自分も生徒さんと同じ目線に立って、一緒に学んでいくスタイルで指導していくのが目標です。」

勉強を教えるアルバイトは様々ある中、リスペクトを選んで良かったと思っているという。勉強の大切さを見にしみて分かっている分、自分の役割の重要性も感じている。

「勉強をやらされるのではなくて、最終的には自立して勉強していく方法を学んでもらえる。1対1で対話しながら一人ひとりに合った指導をするなかで、それを伝えられのがリスペクトが他と違う部分であり、強みだと思います。勉強っていう生徒さんにとってこれからすごい大事になることを教えるわけですし、生徒さんの人生も背負ってると感じています。だからこそ中途半端に教えるのは許せないんですよね。そういう価値観がリスペクトに合ったというのもあると思います。」

指導している中で、無理なんじゃないかと思うような課題が降りかかってくることもある。やめたいと思うことも無いわけでない。それでも続けられたのはどうしてなのか。

「やれるだけやるしかないっていう気持ちはあります。そこから先判断するのは相手なので。やれることがないなら無理だけど、自分にやれることがあるうちはやってみようみたいな。そうやって続けているうちに、だんだん良い方向に進んでいったりして・・やってよかったなと思いますよね。」

いまは大学での勉強、部活、2つのアルバイトをこなしている。「大変じゃないですか?」と聞くと「かつかつですよ」と笑う。その原動力はどこにあるのか。

「大学での勉強も部活もバイトも好きなんですよね(笑)ものづくりが好きなんですけど、大学でやっている化学も将来のビジョンに近いことを学んでいる感覚がしていて。言われたからやってるとか、タスクをこなしているとかっていう感覚じゃなくて・・極端に言えば趣味をやってるみたいな。自分で納得して楽しんでやっていることなら、時間って自然と出来るんじゃないかなと思います。」

穏やかそうに見えて、話しを聞いていると強い意志を感じる彼。最後にリスペクトに興味を持っている人にむけてメッセージをもらった。

「最初は出来ないことが多いと思うんですけど、まじめに誠実にやっていける人なら成長していける環境だと思います。決められた時間だけシフトに入る感覚ではなくて、生徒さん一人ひとりのことを考えられる人。技術よりそういうことが大事だと思います。『ぬるい環境が嫌いな人はぜひ!』っていう感じですね(笑)」